当店のラインナップには似つかわしくないモデルですが、私の感性にビビッときましたので仕入れました。やはり良い時計には人を惹きつけるオーラがあります。この時計はモバードのアクバティックというケース形状のモデルですが、金無垢ケースのモデルはかなりレアで、さらに18金となると滅多に市場で出回らないと思います。「FRECCERO Y CIA」は南米ウルグアイ、モンテビデオにある高級宝飾店ですが、パテック・フィリップのWネームとしては多く見られます。ケースはモバードではお馴染みのFBケース。パテック・フィリップにも供給していた、「Francois Borgel」社によるもので、鍵に「FB」のマークが裏蓋裏に刻印されています。スクリューバックで、インナーケース付き、しっかりしたつくりです。金も贅沢に使われていて、ずっしりと重いです。そして、アプライドのブレゲインデックス、ホワイト(シャンパンゴールドといった方が良いかも知れません)の2トーンダイアルにもそそられます。コンディション、雰囲気とも抜群に良いです。文字盤は若干の経年変化が見られますが、まったく気にならないレベルで、むしろ、雰囲気は良くなっているといっても過言ではありません。ケースはホールマークも深く、しっかりと残っていてほとんど痩せていないことが分かります。裏蓋に若干のスレがある他は、気になる傷はなく、かなり良い状態と言えます。ムーブメントの綺麗です。ブレスはボンクリップ社の高級バンブーブレスで、GFですが、色は合っています。とにかく、なかなか入荷できないグッと来るモデルです。分解掃除済みで日差30秒程度で稼働しています。