回転ベゼル付きの2プッシュのハンハルト フリーガークロノグラフ。第二次世界大戦中のドイツ軍が使用したもので、ムーブメントシリアルから製造は最終ロットになります。この個体の面白いところは、裏蓋に内務省を表す「MdI(Ministerium des Innern gehörte)」とシリアル番号が刻印されているところです。この刻印は戦後、ストックされていた時計に打たれたものという説があります。資料的にも面白く、軍用時計らしいマーキングがいいですね。文字盤は目立つ傷や汚れはなく、文字盤、針共に当時のラジウムが残っています。ケースは下地の真鍮が部分的に表れ、独特の雰囲気を持ち非常にカッコイイです。大戦モデルという重圧感が感じられる個体です。ムーブメントはフライバック機能付きのキャリバー41を搭載。状態も良く、クロノグラフファンクションも問題ありません。分解掃除済みで日差30秒程度で稼働しています。