ブローバ アメリカ陸軍航空軍 タイプA-15 第二次世界大戦 1940年代

Stock No.

CW-F144

Brand

BULOVA

Year

1940s

Model

TYPE A-15

Material

メッキ/SS

Size

径32.5mm

Caliber

10AKCSH

Lug Size

15.5mm

Price(Tax incl)

SOLD OUT

Comment

1943年6月にアメリカ陸軍航空軍(USAAF)の航空技術サービス司令部(Air Technical Service Command)は、ブローバによって開発された、新しい腕時計のテストプロジェクトを開始しました。このテストウォッチはUSAAFによって 「Type A-15 Elapsed Time Watch」と呼ばれていました。USAAFにおいて、それまでに使用されていたタイプA-11は、文字盤に夜光塗料が使われておらず、暗闇での使用が困難なこと、作戦において必要な時間経過を読み取る機能がないことが問題視されていました。このタイプA-15には、リムアキュムレーターによる時間経過が瞬時に読み取る機能を備え、インデックスと針には夜光タイプを採用しました。このモデルは、約500個製造され、1944年末期から1945年初頭にかけて、さまざまな機関でテストされました。アメリカ軍だけでなく、イタリアや中国など、6か国の軍にも配布されました。

航空技術サービス司令部は、タイプA-15のテストは腕時計を受け取ってから2ヶ月以内に完了するように指示し、その時点で配布したアンケートとともに返却することとしています。破損したり、十分に機能しなかったすべての時計を検査のために返品することが要求しました。テストアンケートでは、夜光の発光が望ましいかどうか、経過時間を測定するためにリムアキュムレーターを使用したかどうか、リムアキュムレーターにより、時間が読みにくくなったり、時計の稼働を妨げたかどうか、タイプA-11よりも使用に適しているか、といった情報を集めました。

1945年5月1日までにタイプA-15ウォッチのすべてのサービステストが完了しました。その後、AAF理事会はタイプA-15に対する軍事的要件はないとの決定を下しました。「軍用時計のすべて」(並木書房)によるとタイプA-15は、「テストされたが採用に至らなかった」と記述がありますが、航空技術サービス司令部は、タイプA-11ハックウォッチと同じ基準でタイプA-15をパイロットに出すことができることをテスト後にいくつかの場所に指示しました。 そのため、いくつかのテスト用タイプA-15が、ヨーロッパ、アジアおよびアジアの軍事作戦に携わったUSAAFパイロットに支給されたと予測されます。

文字盤は若干の経年変化が見られ、若干プリントが少々消えている部分がありますが、概ね良好な状態を保っています。インデックス、針の夜光は当時のラジウムのままです。ケースはメッキが剥がれ、下地の真鍮が見えている部分があります。また、6時側のバネ棒穴が広がってしまった部分を補修しています。ただ、言われなければ分からないほど馴染んでいます。リムアキュムレーターを操作するリューズは、使用による摩耗がかなり進んでいる状態ですが、操作は可能です。時間を合わせるためのリューズは、このモデル用ではありませんが、ブローバの純正です。ムーブメントはタイプA-11と同じ、ハック機能を備えたキャリバー10AKCSHを搭載しています。リムアキュムレーターは、2時位置のリューズで操作する分用と4時位置のリューズで操作する時間用とに分かれており、それぞれをスタート時間の針に合わせてセットすることで、時間の経過を読み取ります。通常の回転ベゼルタイプと違い、分単位で正確に時間経過が読み取ることができるのが特徴です。コットンベルトは当時米軍に支給されたワンピースタイプの未使用品を装着しました。こちらも稀少です。分解掃除済で日差30秒程度で稼働しています。
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