TIMEX タイメックスの歴史

創業:1857年

~アメリカ時計産業の衰退を生き抜いた唯一の偉大なる存在~

 デザイン豊富で新しい機能が搭載され、気軽に買えて精度にも信頼が置ける時計。この条件でまず思い浮かぶのがタイメックスの時計ではないか。
 タイメックスの前身は、1857年創設のウォーターベリー・クロック・カンパニーなる大手卓上時計メーカー。
 創設地は当時クロック製造メーカーが集中したコネチカット州ウォーターベリーである。その後、主力を懐中時計に移行させ、1ドルの「ダラーウォッチ」を「インガソル」と言うブランド名で発売。40~250ドルが時計の常識的な値段だった時代に、ダラーウォッチは驚くべき存在であり庶民的な時計だった。鉄道の発達に同調して時計が必要とされた時代に、インガソルが爆発的に売れたことは容易に想像できる。
 1941年、ウォーターベリー・クロック・カンパニーはノルウェーの実業家ヨアキム・レムクールに買収され、社名をUSタイム社に変更、主に軍需精密機器を製造したが、大戦の終結を機に低価格時計の製造を開始。1951年にスイスのティモール社から、タイメックス」を買い取って規模拡大に勤め、1960年には全米ナンバーワンの時計会社に育て上げている。
ベトナム戦争が始まると、タイメックスは画期的な軍用時計を開発。ミルスペックMIL-W-46374に基づくプラスチック一体成型の使い捨て時計「キャンパー」がそれで、戦争後も引続きリリースされるスタンダードモデルとなっている。
 ダラーウォッチから受け継がれる頑丈、精巧、廉価という基本姿勢はそのままに、新しいテクノロジーを加味する姿勢は、現在のスポーツシリーズに色濃く反映されている。

「世界の腕時計 №16」より引用


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