創業:1841年
~ホイヤーと合併したクロノクラブの名門~
レオニダスのアンティークウオッチを見ると、クロノグラフやトリプルカレンダー・クロノグラフ、トリプルカレンダー・ムーンフェイズが中心で、1930年代から'60年代頃の期間に集中している。ブランドの詳細は不明だが、創業は1841年で、1964年にホイヤー(後のタグ・ホイヤー)と合併し「ホイヤー・レオニダスSA」に社名変更している。この合併によってストップウォッチとクロノグラフの世界市場におけるリーダーとなっている。
レオニダスはクロノグラフの隠れた名門と呼ばれているが、裏蓋を開けると、バルジューCal.22、Cal.77、Cal.72CやランデロンCal.48、Cal.185などが搭載されている。前者は中級・高級モデルに、後者は普及モデルにそれぞれ搭載されていたようである。ではなぜ、自社ムーブはなかったのか?あるいは見つからないのか?一説によると'40年代末からホイヤーとのWネームが一部存在しているとのこと。'63年(64年説も)の合併以前からホイヤーと関係が深いことから、ホイヤーのクロノグラフはOEMでレオニダスが作っていたのでは?そんな噂も存在する。
ただレオニダスは自動車のパネルクロックやストップウォッチも手掛けていたらしく、ちょうどホイヤーも'50年代にこの分野に力を入れていたため、お互いに協力し合っていたのかもしれない。いずれにせよ隠れた名門ブランドでであることは確かなのだ。
「ウオッチ・ア・ゴーゴー No.38」より引用
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