第二次世界大戦でアメリカ陸軍航空隊(U.S.Army Air Corps)に支給されたウィームスタイプのタイプA-11です。このモデルはイギリス空軍にも納入されています。当時、イギリスの航空委員会は米軍のミルスペック開発段階から会議に出席していたため、タイプA-11は英米共同開発ということになります。どちらかというとイギリス空軍モデル(AM 6B/159 Mk.7A)の方が、知られているかも知れません。イギリス空軍では、このルクルトの他、ロンジン、オメガ、ゼニス、モバードを採用しています。他のメーカーはほぼ同じデザインでオールステンレス。このルクルトはベゼルが真ちゅうにメッキとなっています。文字盤の12が赤くなっているのもルクルトだけ。文字盤は2種類ありますが、こちらの方がレアだと思います。貴重なのはこのデカリューズ、両方ともオリジナルで残っていることは少ないです。裏蓋の刻印もイイ感じです。文字盤は少々の小傷があり、3時方向にややシミがあります。ブルースチールの針は綺麗です。ケースはベゼルのコンディションも良く、綺麗な状態です。分厚いラグがいい感じですね。ムーブメントはキャリバー450を搭載。分解掃除後のお渡し。