1943年6月にアメリカ陸軍航空軍(USAAF)の航空技術サービス司令部(Air Technical Service Command)は、ブローバによって開発された、新しい腕時計のテストプロジェクトを開始しました。このテストウォッチはUSAAFによって 「Type A-15 Elapsed Time Watch」と呼ばれていました。USAAFにおいて、それまでに使用されていたタイプA-11は、文字盤に夜光塗料が使われておらず、暗闇での使用が困難なこと、作戦において必要な時間経過を読み取る機能がないことが問題視されていました。このタイプA-15には、リムアキュムレーターによる時間経過が瞬時に読み取る機能を備え、インデックスと針には夜光タイプを採用しました。このモデルは、約500個製造され、1944年末期から1945年初頭にかけて、さまざまな機関でテストされました。アメリカ軍だけでなく、イタリアや中国など、6か国の軍にも配布されました。